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更新日:2012年7月18日
自治労大阪府本部第15回自治研集会報告 その4
2012年5月18日~20日、自治労大阪は地方自治のあり方を見つめ直すなどに焦点をあてた大阪地方自治研究集会を大阪市内で開きました。ここで5月19日、20日の各種分科会で深められた議論を振り返り、大阪自治研集会の成果を再確認したいと思います。第4回目は、子どもの虐待を見つめ直すことをテーマに「子どものために」という考え方を自分のこととして捉え、子どもの虐待の早期発見や、虐待のない社会をめざすことを確認しあった分科会について紹介します。
5月19日、大阪市内で開かれた大阪自治研集会の分科会のうち、子どもの虐待を見つめ直すことをテーマにした分科会には、16単組1団体から122人が参加しました。保育士、幼稚園教諭、学童指導員などを対象に行われたパネルディスカッションでは、メッセージシンガー「やきいも」の外山大輔さん、NPO法人SAKAI子育てトライアングル代表理事の奥村仁美さん、大阪府子どもライフサポートセンター所長の小山直樹さんらをパネリストに、子どもの虐待に関する課題の解決に向け、提起を受けました。コーディネーターは、NPO法人子どもすこやかサポートネット代表理事の田沢茂之さんが務めました。
パネリストらは、行政と地域の役割について、「行政にできることは安心・安全の中での生命の成長を手助けすること」「地域にできることは、切ってしまいがちな関係性にどう寄り添い、広げていくかだ」などとし、市民一人ひとりの意識の持ち方の大切さが語られました。
3人のパネリストからは、その活動などについての報告もありました。「やきいも」の外山さんは、「“自分のことだけ”という意識を少しでも取り除き、ふれあい、つながることで価値観は変わっていく」などと述べ、「まずは、家族を大切にしよう」と話されました。
SAKAI子育てトライアングルの奥村さんは、活動の中で当事者の力を地域で生かしていける関係作りに力を入れていることなどを述べ、「自分たちは支援者ではなく、一緒に考えていく者でありたい」と理想を語られました。
また、子どもライフサポートセンターの小山さんは、地域コミュニティが昔に比べて希薄になってきていることを指摘し、「意図的につながりを作らないといけない。一部の機関ではなく、みんなで考え、広げていく取り組みが必要だ」などと提起されました。