府本部は3月31日、大阪市内で「2025年度府本部ユニオンカレッジ」を開講しました。次代の担い手育成を目的に毎年開催しているこの学習会は、単組やブロックの垣根を越えて受講生同士の横のつながりを育み、労働組合の意義や労働運動以外の取り組みも学べる場として企画しています。今年度は9月までに全8講の開催を予定し、8単組から18人が参加しています。
主催者あいさつに立った副委員長は、「労働組合は町のバーで『あいつ、今どうしてる?』と語り合う中から生まれた」と紹介し、「このユニオンカレッジを通じて、互いを気遣い、支え合える仲間とのつながりを作ってほしい」と語りました。続いて登壇した書記長は、反戦・平和運動、政策実現運動など、労働組合が関わる多様な活動を紹介し、「全8講を通じてその意義を学んでほしい。また『こんなことを学びたい』と思ったら、ぜひ声を上げてほしい」と受講生に呼びかけました。
第1講では、「自治労大阪府本部の活動について」と題し、副委員長が講演しました。現在、公務・民間を問わず多くの労働組合で組合加入率が低下している中、副委員長は「加入を断る理由は何だと思うか」と投げかけました。受講生からは「何をしているのか分からない」「組合費がもったいない」といった声が挙がりました。
一方で、「困ったときに相談できる」「人脈が広がる」と勧められて加入したという意見もありました。自治労には全国で66万人を超える組合員が加入しており、日常業務では接点がないような人たちとネットワークを形成することができ、スケールメリットを活かした共済活動などの福利厚生もあります。また、自治労が推薦する首長や議員を通じて私たちの望む政治政策が実現しています。最近では、会計年度任用職員への一時金支給の実現や、箕面市での首長交代による学童保育指導員の一部正規化など、具体的な成果も紹介されました。
副委員長は「ユニオンカレッジ全8講での学びを、働く上での糧にしてほしい」と締めくくりました。
今後、第2講では「年金制度ってなんだ?」をテーマに座学を、第3講では大阪市立阿倍野防災センター「あべのタスカル」での体験学習を行う予定です。