全日本自治団体労働組合
大阪府本部執行委員長
國眼 恵三
組合員の皆さまには、健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
また日ごろは、府本部の様々な取り組みに対し、力強いご結集をいただいていることについて、心より感謝を申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、私たちのくらしに大きく影響する様々な出来事が発生しました。とくに、1月1日に発生した能登半島地震や全国各地での豪雨水害など自然災害が多発、激甚化する様に直面し、日ごろの備えの大切さを再認識することとなりました。本年は阪神淡路大震災から30年を迎えます。その教訓を活かすとともに、災害は想定を必ず超えてくるということを念頭に、住民のくらしの安全を守り、そしてその担い手である私たちとその家族の命を守る政策の重要性を共有していく必要があります。
また、東京都や兵庫県知事選挙、第50回衆議院議員総選挙など国民生活にとって重要な選挙が施行されましたが、政治に対する有権者の行動が様変わりしてしまっている現実を突きつけられ、政治の劣化を不安視する声も多く聞かれました。他者への批判に傾注することなく、違った意見が多くあることを前提に、対話を重ねて妥協点を見出していくという、働く者、生活者の立場にたった政治の実現を追求していかなければなりません。
そして、働く者にとって重要な連合春闘は2年連続の高水準での賃上げを実現し、実質的な賃上げの流れが生まれつつあります。しかし企業規模間、雇用形態間、男女間、世代間、地域間での処遇格差は拡大を続けていることを忘れてはなりません。賃上げの流れの外に置かれている公共民間、自治体非正規労働、全国一般、高齢期雇用の仲間の処遇改善が、良質な公共サービスの維持・発展に欠かせない重要な課題です。これを最優先に取り組み実現することが自治労の最大の使命であることをあらためて共有したいと思います。
私たちの政策を実現するために必要なことは、広範な仲間の結集を背景とした組織力の強化です。
府本部は昨年、結成70年の節目を迎えました。このような長きにわたって組織が守られたのは、単組役員の地道な努力の積み重ねはもとより、組合が仲間の信頼、共感を獲得し続けられているからにほかなりません。
しかし一方で、若年層を中心に組合離れが進んでいるのも事実です。
他者との関係構築に消極的な層から見れば、組合は異質なものと映るかもしれませんが、いまの労働法制や社会保障制度を確立し、さらにはこの間の力強い賃上げの流れを作り出したのは紛れもなく組合の力です。私たちは、職場や日々のくらしの問題点を話し合い、働く仲間の総意として当局や企業、議会や広範な市民に訴えかけることで問題解決につなげてきました。そして、いまもその機能や役割、すなわち組合の価値は決して失われたわけではありません。
個人主義が主流の時代にあっても、公共サービスの担い手が「つながる」ことなしに、組合組織の強化や自らの処遇改善、自治体政策を達成することはできません。ともに「あつまり、つながり、ささえあう」ことの大切さを広く共有する取り組みを進め、職場の処遇格差の解消と組織の強化につなげていきましょう。
そして、本年7月に施行される第27回参議院議員選挙において、自治労組織内「岸まきこ」参議院議員を圧倒的な得票によって再選し、自治労の政治的影響力の確保と政策実現を勝ち取りましょう。
本年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますよう祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。ともに頑張りましょう。
参議院議員
岸 まきこ
明けましておめでとうございます。
2024年を振り返り無念だったことは、6月に改正地方自治法の成立を許してしまったことです。私は昨年の改正は地方自治にとって非常に問題をはらんでいること、そしてそれを補うための次期改正につなげることを念頭に、法案審査のみならず機会を捉え問題提起を続け、それに対する大臣や政府答弁を議事録に残すことができました。やはり、何より地方自治をずっと大事にし続けていきたい。私の一丁目一番地であり、地方自治こそが住民を守る最後の砦だと思っています。
そして2025年、今夏は参議院議員選挙が行われます。立憲民主党の議席が拡大し、私「岸まきこ」も2期目の議席を得るのが今年の一番の目標です。自治労の代表を担う大切な議席を堅持するとともに、立憲民主党は参議院から政権交代をめざすべく、各選挙区、比例区の候補者の総力を出し切って議席を拡大することが必要です。正確には、参議院議員選挙は今夏の「岸まきこ」の選挙と、2028年の「鬼木まこと」さんの2期目の選挙、その両方で議席拡大を図らなければ政権交代にはつながりません。
そのための第一歩として、今夏は非常に大事な選挙になります。だからこそ私自身、議員としての活動の一つひとつに気合いを入れて取り組まねばと改めて強く決意しています。「逆転の夏を再び!」です。
また、発災から1年が経過してもなお復旧復興がままならない能登半島地震、全国で頻発する様々な自然災害の被災地の皆さまに一日でも早い安寧した生活を取り戻していただくため、被災地や応援派遣で支援されている多くの自治労の仲間の皆さまの声をしっかりと国政に届けてまいります。
声を力に、一歩前へ。ともに頑張りましょう。
参議院議員
鬼木 まこと
新年明けましておめでとうございます。
昨年中は、温かく力強いご支援をいただきありがとうございました。
改めて、この間のお力添えに心より感謝申し上げます。
昨年10月の解散・総選挙により国会の風景は大きく変わりました。これまで与党が重ねてきた「数の力にものを言わせた不誠実で乱暴な国会運営」は衆議院ではできなくなりました。一強多弱と揶揄されてきた政治状況の中で自民党が積み重ねてきた「やりたい放題」に対する批判の声によって生まれたこの状況をどう活かしていくか、立憲民主党の力と覚悟が問われています。
昨年末の臨時国会は短期間であり、多くの課題を議論する場とはなりませんでしたが、まもなく始まる通常国会では政府が提案する予算案や法案に対し時間をかけてその不備や不十分さを追及し、真に必要で国民のくらしと命を支えるための予算配分や法案の成立をめざすとともに、私たちが求めてきた各種施策の実現にむけ努力していきたいと思います。加えて、公共サービス職場が抱える多くの課題について、その解決や前進が図られるよう組織内議員としての役割を果たしていきたいと思います。
新たな政治状況は大きな展望につながりましたが、現状はまだ真の政治変革にむけた道の途上に過ぎません。名実ともに参議院を「熟議の府」とするためには7月の参議院議員選挙が極めて重要となります。
残すところ半年あまり。職場を、地域を、社会を私たち自身で変えていくため、組織内候補予定者・参議院議員「岸まきこ」に対して、自治労に集うすべての仲間の皆さまが思いと力を一つにしてこの取り組みにご結集いただくことを心よりお願いし、年頭のごあいさつといたします。
ともに頑張りましょう!