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生き活きディーセントワークセミナー自分らしく働き続けられる職場へ 交渉力を高めるために必要なこと

府本部衛生医療評議会は6月15日、大阪市内で「生き活きディーセントワークセミナー~病院での申し入れ、団体交渉」をWeb併用で開きました。参加者は7単組26人、うち3人がWebで参加しました。

「ディーセントワーク」とは、権利が保障され、適切な社会的保護(生活に十分な収入、安全で健康に働ける職場の確保など)が与えられる生産的な仕事を意味することばです。衛生医療評議会を代表してあいさつを行った議長(箕面市職)は、「医療の現場でも自分らしく生き活きと働き続けることができる『ディーセントワーク』をめざそう」と参加者に呼びかけました。

続いて、府本部を代表してあいさつを行った副委員長は、「医療の現場では、賃金アップと人員の課題がある。診療報酬改定に左右される特殊な条件下での勤務労働条件の交渉となるが、単組がきちんと交渉をしなければ働く場を守れない」と述べ、「今日のセミナーでそのことを改めて確認し、職場を守っていただきたい」と訴えました。

今回のセミナーでは、5単組から病院職場における要求書提出から交渉、妥結までの流れの報告、1単組から組織統合にむけた取り組み報告がありました。そうした事例報告をもとに、府本部総合労働局長から交渉・協議における指導やアドバイスがありました。

セミナーの後半には、府本部総合労働局長から「交渉力を高めよう!」をテーマに労使交渉のポイント、スケジュールなどについての講義がありました。

講義では、

  • 交渉は事務折衝から始まり、最終の確認が団体交渉
  • 組合から当局に要求を申し入れることは当然、それで終わることなく、解決がはかられるまで粘り強く行うことが重要
  • 交渉の経過は細かく組合員に知らせること
  • 法律や条例についての知識が必要であることから、組合内部での交渉プロセスの継承が必要

などのアドバイスがありました。

セミナーに参加した病院単組はそれぞれ経営形態や運営内容が異なることなどもあり、要求内容や交渉課題に違いがあるものの、単組での困りごとについては衛生医療評議会や府本部・自治労本部と相談しながらすすめることの必要性を再認識するセミナーとなりました。