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春闘春闘を本格化、闘争推進へ 府本部「心を溶かす提案」で職場課題の解決を

府本部は2月10日、大阪市内で「2022春闘討論(決起)集会」を開きました。春闘の方針を提起し、課題の共有化を図りました。集会は、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が広がる中、ウェブ会議を併用して開催しました。民間単組にとっては賃金を決定し、自治体関係単組にとっては年間闘争サイクルの起点となる春闘を本格的にスタートさせました。対面とウェブをあわせて39単組96人が参加し、春闘の推進にむけて意思統一を図りました。

府本部2022春闘討論(決起)大会ロゴの画像

集会には自治労組織内候補予定者の「鬼木まこと」さんが来賓として参加しました。鬼木さんが集会に参加するのは昨年に続き2度目でした。昨年は自治労本部書記長として自治労の春闘方針を提起されました。

来賓あいさつに立った鬼木さんは、自治体職場の臨時・非常勤等職員の処遇改善が総人件費の抑制を理由に進んでいないことや、新型コロナウイルス感染症のまん延で民間職場の雇用がよりいっそう不安定化していることなどを述べ、「いずれの課題もコロナ禍のなかでより深刻化している。その状況を春闘期に捉えなおし、自治労全体で課題を前に進めていく必要がある」と指摘しました。

そして集会参加者らには、組合員の声を丁寧に拾い、職場課題を抽出する取り組みを重ねた上での要求書の作成と、理事者側との交渉・協議の推進を要請しました。

あいさつの結びには「いずれにしても私の仕事はみなさんの声をしっかりと受け止め、政治の場に届ける。単組の課題や自治労の課題の前進にむけて最大の努力を行う役割を担うことだ」と述べ、国政選挙に取り組む意気込みを語りました。

主催者あいさつに立った中野勝利府本部執行委員長は、理事者側との交渉に臨む上で重要なこととして「組合員や職場で働く仲間の生の声に寄り添う方針の確立」を挙げ、労使交渉では「相手の心を閉ざしてしまう正論よりも、相手の心を溶かす提案が必要」と指摘しました。「『心を溶かす提案』で春闘交渉に臨み、賃上げ・処遇改善、格差是正など、さまざまな職場課題の解決の前進につなげていただきたい」と参加者らに要請しました。

春闘アピールでは、公務職場から町村評議長(豊能町職)と臨時・非常勤評議長(枚方市職)、民間職場から全国一般大阪労組の書記次長がそれぞれ決意表明しました。

中野委員長と鬼木まことさんの対談の画像

集会では、中野委員長と鬼木まことさんが行った対談の記録映像の上映もありました。