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更新日:2011年8月10日

自治労大阪国際協力 パラミラーニングセンター支援活動

パラミの子どもたち(2)
就労のため退学する子どもたち

 かなり年上のような子も混じっているし、タイもビルマもクラス分けはどうなっているのだろう――と疑問が続いていた。

 パラミラーニングセンターの旧校舎に残されている保育園の1クラスと幼稚園のB(年少)の2クラスでもかなり年齢に幅がありそうだ。

 先生に聞いてみると、「保育園(ナーサリー・NA)のクラスは2歳半~5歳の80人ほど。ひとつの部屋で一緒に保育をしています」「あとのクラスは幼稚園(キンダーガーデン・KG)でA(年長)、B(年少)と分けていて、新校舎へA(年長)の2クラスが行き、旧校舎にいるのがB(年少)の2つのクラスです」とのこと。

 それでKG―AやBの年齢は、と聞くと「それは6~7歳」との答えなのだ。しかし、実態はかなりの年齢差がある。この原因が進級テストで落第する子が出ることと、学校へ通えなかった子が新たに入学してきても、学力相応の学年にしか入れないからのようなのだ。現にKG―B(年少)には5~9歳までの子が通っていた。

 これが8年生まであるのだから、落第する子が出て、複数年齢でクラスを構成するということになっていくという訳だ。

 そのうえに移住労働者の学校の現実として、学年が上がるにつれ、働くために学校を退学する子が増えることもあって、高学年ほど生徒数が少なくなる。パラミでも2010年度、グレード5(下図参照)以上の子で10人が退学・転校した。最低でも中学校(グレード8)は卒業できるように、親の貧困の改善と学校受け入れ体制の確立が緊急の課題だ。

学校の教室・学年と年齢
教室 学年 基準年齢
NASAR1 保育園 2半~5
KG‐B・1 幼稚園(年少) 6~7
KG‐B・2 幼稚園(年少) 6~7
KG‐A・1 幼稚園(年長) 6~7
KG‐A・2 幼稚園(年長) 6~7
グレード1・1 1年生 7~8
グレード1・2 1年生 7~8
グレード2 2年生 8~9
グレード3 3年生 9~10
10 グレード4 4年生 10~11
11 グレード5 5年生 11~12
ホール グレード6 6年生 12~13
(共用) グレード7 7年生 13~14
  グレード8 8年生 14~17
一生懸命に勉強する子どもたち
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