HOME > 府本部の取り組み > 人事院に大阪の現状訴える
更新日:2014年7月28日
公務員連絡会は、7月8日、9日に、人事院が2013年の報告で表明した「給与制度の総合的見直し」を課題に、ブロック別上京行動を実施。自治労大阪は、9日、40人が上京し、吉田府本部書記次長が人事院との交渉団として参加し、大阪の地域手当の現状、そして、給与制度見直しには断固反対であると人事院担当官に伝えました。
決起集会では、「給与制度の総合的見直し」に対する基本的考え方として、一層格差を拡大する地域間配分の見直しは反対であること、世代間配分は人事管理の在り方を含め幅広い議論を追求すること、技能・労務職員の給与は引下げ反対であることなどを改めて確認し、①給与制度の総合的見直しについて、公務員連絡会と十分交渉・協議し、合意のないまま、一方的な勧告は行わないこと、②地域間配分の見直し、技能・労務職員の給与水準引下げは実施しないこと、③公務員連絡会2014人勧期要求を実現することについて取組み方針を意思統一しました。
決起集会を終えた府本部参加者は、交渉支援行動に出発。交渉支援行動の参加者は「交渉団がんばれ」「地域間配分の見直し反対」などと力強くシュプレヒコールを繰り返し、取組み報告や決意表明を行いました。
各地域代表交渉団は、人事院の鈴木職員団体審議官付参事官に対し、①恣意的手法で新たな較差を生み出し、地域給与を引き下げるのは反対。労働基本権制約の代償機能を果たす第三者機関として、公務員労働者の声を聞け、②本府省と地方では既に2割以上の給与差があり、同一労働同一賃金の原則に反する、③隣接する自治体間で給与差が拡大すれば、地元での人材確保に更なる悪影響が生じる、④地方の民間給与に対する公務員給与の影響は大きく、その引下げは民間賃上げ見送りや賃下げ、地域経済にも深刻な影響を及ぼす、⑤賃金引下げが「職員の士気、組織活力の向上」に繋がるわけがなく、人事院の説明はまったく理解できない、⑥地方には、様々な仕事をしている技能労務職員がおり、これ以上の給与引下げには反対だ、⑦高齢層職員の賃金引下げは、若年層職員にとっては「将来、先輩職員の給与水準に届かない」ということであり、全世代のモチベーション低下になる、など地方や職場実態に基づいて人事院を厳しく追及しました。
これに対し、参事官は「各地域からの貴重な、生の意見を承った。皆さんの声を受け止め、今後も議論していきたい」と応えました。
公務員連絡会では、このブロック別上京行動をふまえ、今後、各構成組織幹事、書記長クラスの交渉や29日の3000人規模の中央行動を配置し、勧告に向けて人事院を追い込んでいくこととしています。