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更新日:2011年7月15日
2011年6月12日、自治労大阪社会福祉評議会学童保育部会は、学童保育部会第1回セミナーを大阪市内で開催しました。
日本の少子化をめぐる問題、核家族世帯・ひとり親家庭の増加で学齢期の子どもたちを取り巻く環境は大きく変化してきています。このセミナーは、保護者や子どもたちの何気ない言葉から、裏側にある気持ちに気づき、受け止めたうえで、保護者の抱える問題の深さや、そのなかで育っていく子どもたちと向かい合い、学童保育指導員がはたすべき役割を学ぶのを目的に企画されました。
講師には教育ジャーナリストの青木悦さんを招き、子どもたちと寄り添っていくうえで必要な意識などについて講演を受けました。青木さんは自身が経験してきた子育てでの出来事をユーモアも交えながら講演されました。
講演で青木さんは、いまの世代の大人が理想の子ども像を、自身の子どもに対して描いてしまっていることを順序立てて説明し、「子どもたちは大人が求める本来なら相反する理想像を体現しようと努力した結果、自分の存在を否定された時に痛ましい事件を起こしてしまう」と話されました。そして本当の親子になるには、子どもが大人の前で自分のありのままの姿を出し、保護者がそれを受け止めることが必要だとも話されました。また青木さんは参加者に「みなさんには学童保育に来ている子どもたちに寄り添ってあげてほしい」とのメッセージを投げかけており、安田学童保育部会長(島本公共ユニオン)は「子どもは保護者だけでなく、いろいろな人たちに育てられる。私たち学童保育指導員もそのなかの一人を担っていきたい」との感想を述べています。