HOME > 府本部の取り組み > 「ビルマ(ミャンマー)・サイクロンの緊急救援カンパ 中間報告について」
更新日:2008年12月1日
本年(2008年)5月2日~3日にかけて、ビルマ(ミャンマー)のヤンゴンを中心に大型サイクロンが襲来しました。自治労は、ビルマ(ミャンマー)・サイクロン被災者の助けとなるべく、緊急救援カンパに取り組んでいます。自治労大阪も同様に「ビルマ(ミャンマー)・サイクロン緊急救援カンパ」に取り組みました。
今回の中間報告は、自治労が取り組み、エファジャパンに託した「ビルマ(ミャンマー)・サイクロンの緊急救援カンパ」について、エファジャパンからいただいた中間報告より抜粋してお知らせします。
2008年5月にビルマ(ミャンマー)のイラワジデルタを襲ったサイクロンの被災者は240万人以上、死者・行方不明者13万8千人を超え、負傷者は2万人弱といわれています。
エファジャパンは、被災者救援のパートナーとして、日本のNGO ブリッジ・エーシア・ジャパン(BAJ)を選び、自治労関係者からの救援カンパ金を託しました。BAJを選んだ理由は、以下の通りです。
エファジャパンからBAJには、8月13日までに、10,398,313 円を送金しました。
災害直後の緊急援助段階では、物資の配給が主な活動でした。5月30日までに、BAJは被災地の住民に以下の物資を配りました。
ボトル入り飲料水(1リットル) | 13,294 本 |
ろうそく | 15,000 本 |
石けん | 3,750 個 |
雨よけシート | 959 枚 |
インスタント・ラーメン | 3,780 袋 |
ビスケット | 2,861 個 |
食用油 | 800 本 |
食塩 | 800 袋 |
衣類 | 465 枚 |
被災から約4カ月経過し、支援活動は、緊急物資配給から、通常の暮らしを取り戻す復興に替わりました。大人たちは生計活動に、そして子ども達は学校に通い始めています。
被災地の住民は、稲作を中心とする農業や漁業に従事しています。今回のサイクロンでは、多くの耕転機や揚水ポンプ用のエンジン、またボートのエンジンが高潮のため水に浸かり使用できなくなりました。多くの技術者をかかえるBAJでは、被災地の村々で、移動修理所を開設し、エンジンの修理を行いました。2008年5月20日から9月15日までに修理した数は、335台です。この活動は、被災民の短期間での生計回復に大きく貢献しました。
被災した地域では学校が約4,000あり、屋根が飛んだり、半壊や全壊の学校がその半数くらいと予想されます。BAJは2008年6月より支援地区をエヤワディ管区の2地区、ミヤウンミャ・タウンシップとモールミャインジュン・タウンシップに絞り、学校の修復・再建活動を開始しました。この2地区では、サイクロンで約360校が被害を受けました。
BAJは、2008年中に25校以上について、校舎の新築、屋根・壁・ドア・窓の修理、トイレの建設、机やイスの提供を実施する計画です。
アジアにおける子ども達のための教育文化支援をエファジャパンは、自治労が40周年記念事業として開始したベトナム・ラオス・カンボジアにおける子ども達のための教育文化支援「アジア子どもの家」事業を引き継いだ国際協力団体です。