HOME府本部の取り組み > 府本部学童保育部会学習会:大人は子どもから学ぶべき/居場所を保障する学童をめざす

更新日:2016年10月24日

府本部学童保育部会学習会
大人は子どもから学ぶべき
居場所を保障する学童をめざす

 自治労大阪府本部学童保育部会は、9月4日、大阪市内で、すべての子どもの居場所を保障する学童をつくることをめざす学習会を開きました。学習会には、ドキュメンタリー映画「みんなの学校」のモデルとなった大阪市立大空小学校初代校長、木村康子さんをゲストスピーカーに招きました。木村さんが校長を務めていた大空小学校では、支援学級はなく、障害を持った子どもという枠を取り払いました。木村さんは「大人こそ、子どもから学ぶべき!」。大空小学校では、皆が分け隔てることなく一緒に過ごすからこそ、子どもたち同士がお互いの違いを認め合っています。しかし実際には、ケンカやトラブルは起きています。「問題が起これば皆んなで考える。子どもたちは生きていく力を身につけていく」と述べました。また、「どんな子どもも、障害の有無に関係なく、それぞれのもつ個性としてとらえており、すべての子どもと対等に接している」と話します。

 今の学校現場では、いかに「インクルーシブ(障害を持った子どもと一緒に学ぶ)教育」とうたいつつも、人々に障害について特別視させているのではないかと木村さんは疑問を持っています。また、支援と言いながら学ぶ場を分け、本来ある子ども同士の関係を大人が分断しているのではないかと指摘しています。

 学習会に参加した西元さん(島本公共サービスユニオン)は、「一人ひとりが考えさせられる有意義な時間だった」と感想を述べました。

自身の経験を交え講演する木村さん

自身の経験を交え講演する木村さん

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